□整流作用
ダイオードは、アノード(陽極)およびカソード(陰極)の2つの端子を持ち、電流を一方向にしか流さない。すなわち、アノードからカソードへは電流を流すが、カソードからアノードへはほとんど流さない。このような作用を整流作用と呼びます。
電源部分に47μの隣によくダイオードをグランドで挟んでいますがあれはコンデンサーに溜まった電位が逆流するのを防ぐ役割をしています。
□ダイオードのVfって、、、
それは順方向電圧の値を示しています。
ダイオードのアノード側に正電圧、カソード側に負電圧を印加することを順バイアスをかけると言いいます。これはn型半導体に電子、p型半導体に正孔を注入することになります。
全体でみると、これは電子がカソードからアノード側に流れる(=電流がアノードからカソード側に流れる)ことになります。
この領域では、電流はバイアス電圧の増加に伴って急激に増加します。また、順方向に電流を流すのに必要な電圧を順方向電圧降下と呼びます。
まとめるとダイードを通過するためにはエネルギーが必要で
VFほどのエネルギーがないと通過することができないのです。
大抵0.6Vぐらいですね。
それを踏まえて歪みにつわれるクリッピングダイオードを説明します。
おさらいですが、ダイオードは両端間電圧が、ある電圧を超えるとダイオードに電流が流れ始めます。このある電圧はVfと表記されます。
ダイオードの両端間の電圧がVf以上のとき電流がダイオード側に流れます。
増幅回路は出力電圧-入力電圧がVf以上にならないように動きます。
つまり電圧にリミットがかかるわけです。
本来Vf以上になるはずだった波形の上の部分が、本来の大きさで出力されない。
両方向の向きでダイードを設置していた際では波形の上と下が、変形するというわけです。
ギターからくる元の波形のまま増幅されず、波形が変形するというわけです。
この波形の変形こそが歪みの原因です。
まとめると、Vfより大きな出力は出ないということになりますね!
□ダイオードの種類
ダイオードの種類によってVfが違います。
○シリコンダイオード
Vf@0.5V-1.2V
○ゲルマニウムダイオード
Vf@0.1-0.3V
○ショットキーダイオード
Vf@0.1-0.3V
○LED
Vf@1.8V-3.6V
Vfの値は色によって異なります。
RIOTは中で色を変えて歪みのキャラクターを切り替えられるように設計されていますね
またLEDは電圧に対しての電流の変動の仕方が違います。
ので少々ハードロックサウンド向けになると思われます。
もちろんVfの違いで、コンプ感をかえることもできます。
この増幅回路は、ダイオードのVf以上の電圧ができないように動作しているからです。