抵抗とコンデンサ
これらは音のフィルター回路やDCカットなどパラメーターとして使われることが多いです。
しかしながらいつも乗数だけ見て
作業をしていませんか?
この人たちが具体的にどんな仕事をしているのか分かった上で
乗数変更をしていますか?
今回は抵抗とコンデンサの仕事内容
どのようになっているのか
説明してみたいと思います。
抵抗について
抵抗はいつもカーボンのものを使用しているかもしれないですが、
結構色々と種類があります。
具体的に特製についてはこちらに記載していますので、
ご確認ください。
抵抗というと電気を流れにくくするという目的に使われるものです。
電気と電圧についてもう一度おさらいしましょう!
電気とは、
一定時間に流れる電子の量です。
電圧とは
流れる電子の勢いです。
詳しくはこちらに記載しています。
電流は、抵抗が大きいと流れにくくなり、小さいと流れやすくなります。
言い換えれば、抵抗器は、回路に流れる電流を一定に保ったり、必要に応じて変化させたりするための部品です。
つまり電流・電圧量の調整機なのです。
基本的に抵抗は電気の通りにくい
素材で構成されています。
電気の通りにくいとは物質原子の量で抵抗の大きい小さいは決まっています。
電子が抵抗の物質内部を通過中に物質そのものが持つ原子に衝突すると
電子は熱に変わり放熱しなくなります。
そうすると抵抗を通過する電流や電圧は必然的に低下することになります。
これが抵抗の原理なのです!
コンデンサーについて
次にコンデンサについて触れてみましょう。
こちらは少し複雑です。
あらかじめコンデンサについて詳しい説明はこちらにしてますので、
一度ご覧になってみてください。
コンデンサは高周波を蓄えるスポンジです。
さて説明しましょう!
コンデンサとは電極板が二枚並行に設置された部品です。
一定の電荷がチャージされないと放電はされません。
接点Aに電子が流れ込み
一定の時間コンデンサ内部に電子がチャージされます。
コンデンサの容量ほど電子が貯まれば接点Bへ電子が到達し
コンデンサを電子が通過します。
一度コンデンサが満タンになってしまえば、注射器のように電子がどんどん出ていきます。
一度コンデンサ内部に電子が充填されれば
抵抗のように電子が減ることはないので、電圧は落ちることは理論的にはありません。
コンデンサに入った分だけの電子は接点Bへ出ていきます。
しかしながらこれも抵抗となってしまうので実際には電流と電圧は落ちます。
ここでポイントなるのが
コンデンサは電子の高周波成分を熱変換して捨ててしまう特徴があります。
基本的にコンデンサの電極板の通過中に高周波の成分が捨てられることになります。
話を戻しますが、
基本的にコンデンサは高周波を捨てるスポンジです。
スポンジというのは、一定の水が溜まるまで
スポンジは水を吸収し、
溢れ出てくるように水が出てきます。
具体的に下記に記載します。
スポンジに水が満たされている間は
スポンジから水は出てこないので
ある程度スポンジの容量分ほど通過速度は遅れます。
スポンジが水で満たされたのちはすぐに出てきます。
しかしながらスポンジから出てきた水の質は
スポンジにろ過され入口と出口では水質は異なります。
このようなイメージになります!
従って何も考えず大きな容量のコンデンサをつけてしまうと
抜けの悪い音になってしまいます。
よくコンデンサをつけると抜けがよくなるなんて言われていますが、
信号ラインにコンデンサを乗っけてしまう以上は
抜けは悪くなるのです。
DCカットなので使用する際は仕方ないかもしれません。
できるだけ小さい容量のものをつけた方が良いです。
もっと詰めるのであれば、
プラスとマイナス両電源を作ってしまい
DCカットコンデンサを無くしてやれば
音質は良くなると思います。
HI-Zの回路に多少コンデンサを入れるかもしれませんが
この部分だけに限定してやると
音質はかなり向上するかもしれませんね!
いかがでしたでしょうか。
今回は電子回路初級向けに抵抗とコンデンサの原理について説明をしました。
この内部構造がわかっているとわかっていないとでは
少し差があるかもしれませんよね。
今回は以上となります。
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