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プロコ RAT1 とRAT2


プロコのRATについて記事を出してみようかなと思います。

 

RAT1の価値が上がりすぎて、RAT2との違いってなんだろうと思ったことはないでしょうか。

 

RAT2の方がLEDインジゲータもあるし、価格も安定しているし、、、

って感じでできることならRAT2を使いたいと考えたいものですよね

それにぶっちゃけ、なにが変わったの?ってのをここでは覗いてみようと思います!

 

回路図はこちらから参考にしました。

メイン画像:https://www.digimart.net/magazine/article/2014052100332.html

RAT1:http://www.matsumin.net/diy/jisaku1/rat/ProCo%20RAT_b.gif

RAT2:http://guitarder.fc2web.com/effector/24-rat.html

 

 

それでは書いていきましょい!!

 

 

 

RAT1回路図

RAT2回路図

私主観な観点で違いを言わせて頂きますと、

RAT2はRAT1に比べて抜けが良く

トレブリーな感じが出ていて、

RAT1はベースが出て音に輪郭がはっきりしているような感じがします。

 

回路を見てもこれらの観点ははっきり出ていましたね笑

 

それでは少しずつ見ていきましょう!!

RATの回路構成

基本的にこれらをみてわかるのですが、

オペアンプ を使ったアブノーマルなディストーションペダルの回路ですよね。

RAT1とRAT2について大きな差分は見当たりません。

 

※これらの回路図が正しければ笑

 

しかしながら、RATが他のディストーション回路と違って、人気が出ている理由としては使用しているオペアンプ にあります。

 

他のオペアンプ とは違って、少し回路構成が違うんですよね。

RAT1 RAT2は共通してCOMP機能の載ったICが使われているんです。

 

このCOMP機能がRAT独特な安定感を出している秘訣がありそうです。

 

LM308Nについて少し寄り道をしてみましょう。

 

オペアンプ LM308Nについて

オペアンプ LM308Nについて少し勉強してみました。

ロジカルなことを書く前に、

このオペアンプ かなり希少らしく

オークションではかなりの高音がついているんですね。

 

https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/s772698157

 

確かにオーディオ用8PINオペアンプ は基本的に汎用性があるので、ピン配置は大きく変わりませんがこちらはCOMP機能が実装されていますからかなり特殊なタイプであると考えられます。

このCOMPというのはコンプレッサーではなく、Compensation 補償という役割です。

 

データシート:https://pdf1.alldatasheet.jp/datasheet-pdf/view/70236/LINER/LM308N8.html

 

 

 

こちらのCOMP1とCOMP2(1pin - 2pin)をコンデンサを返してショートさせることで、

発信をしてしまうことを防ぐ役割があり動作を安定させる役割があります。

またオーディオが通るフィードバック回路内部にコンデンサを挟まないので、音に影響しない特徴があります。

したがってオーディオラインにコンデンサを挟み込まないので、 音が濁らない特徴があると考えられます。

 

参考:https://pdf1.alldatasheet.jp/datasheet-pdf/view/70236/LINER/LM308N8.html

 

以上がRATの特徴であるとと言えます。

音が太く感じたり、ジャンルを選ばずに使用されている技術だという事がわかります。

 

RAT1とRAT2の違い

ここで本題の違いについて説明をします。

実際には入力回路やLEDがつくつかないなどちょくちょく細かいところは違いはありますが、

そんなのは誤差です。

個人的に大きな違いは一部だけです。

 

そこだけ重点的に説明します。

 

RATの特徴は、

オペアンプ のフィードバックで波形のキャラクターを作ってから歪みを作成している事です。

 

 

そこでフィードバックないのローパスフィルターを見てみるとそこに私が最初に書いていた感覚的違いの答えがありました。

ローパスフィルターについてはこちら

 

 

ここでは2つのローパスフィルターが組まれています。

 

RAT1とRAT2の差分として、

Rat1 : 47Ω 4.7uF

Rat2 : 47Ω 2.2uF

です。

 

 

コンデンサは大きくすればその分高周波を通さない部品ですから、

当然RAT1の方が音が籠る傾向になります。

 

RAT2の方が抜けが良い様に聞こえてしまうのはある意味当然な話でしょう。

 

値段の違いからして大きな差があるのかと思っていた、

ビンテージ扱いされているRAT1には何か特殊なロジックがあるのでは?

と思っていた方も多いかと思います。

 

私もRAT1を見つけたとき何故か衝動買いしてしまった事がまだ記憶に新しいです。

 

もったいなくて使えないなんて思っていましたが、

改めて回路を見て

RAT2を買いに行こうと思いました。

 

なんなら、LM308にこだわりを持たなければ、自作できそう?

とも思えるくらい内容はシンプルです。

 

いかがでしたでしょうか。

今回はRATについて紹介しました。

 

 

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