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エフェクターのミュート回路


実際のエフェクターで使用されるミュート回路について説明します。

ミュート回路とはスイッチのON/OFFでオペアンプなどがボツっとノイズを吐いてしまう現象のことを言います。これはボツっていうノイズを吐くことがダサい他スピーカーやオーディオのアンプが壊れてしまうリスクがあるんです。そこで近年のエフェクター製品ではこれらのポップノイズを出さないような工夫がされているんです。

 

ミュート回路の詳しい説明については以前に記事であげましたので、

今回は実践的な内容になっています。

ミュート回路とは、についてはこちら

 

ミュート回路

ネットでよく見かける回路図でこのような回路みませんか。

これがミュート回路の正体になります。

非常にシンプルな回路です。

これのロジックについて紹介します。

簡単に説明すると

信号ラインにFETをくっつけておいて

スイッチのON/OFFの電位の変化を利用してFETをONさせて信号線をGNDへ落とすといったロジックですね。

FETに関してはこちら

 

では実際の電気の流れはどうなっているのでしょうか。

 

信号線の流れ

 

実際に電源を切り買われた際の電気の流れがこちらになります。

実際には2箇所ミュート回路が付いていますが理論は一緒です。

基本的に入力段の手前と出力段のすぐ後(アウトプットジャックの手前)にこれらのFETが設置されています。

2段ある理由は入力部分をすでに通り過ぎている電気信号を後段で落とさないといけないからです。

 

入力段に入る前に信号はFETのスイッチングによって

①の方向へGNDめがけて流れていきます。

GNDに落としきれなかった電位が、

R41の1Mオームの抵抗に吸い込まれて回路電流が分岐します。

そこで②の方向に電気が流れトランジスタをONします。

トランジスタをONすると

主電源である9Vもグランドに落ちることになります。

 

トランジスタがON することで後段のFETのミュートトランジスタをONすることになり後段もGNDに接続され信号がGND落ちていきます。

 

なおトランジスタがONする時間は、

C32の220pとC33の0.01μFに溜まった電荷量と降りてきた信号ラインの電荷によって決まります。

これは2つが瞬間的に動作するので実際には倍あります。

 

 

 

 

 

今回はミュート回路実践編でした。

非常に面白い回路ロジックですね。

当時はBOSSコンパクトにしか組み込まれていなかったようですが、

今ではどのエフェクターにも搭載されていますよね。

よく考えられているなと思いました。

以上です。

 

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