トランジスタにはバイポーラーとユニポーラーという2種類が存在しています。
おそらく多くのエンジニアがトランジスタと言っているものはバイポーラトランジスタであり、他にユニポーラトランジスタというものが存在します。
実はトランジスタは大きく2種類ありました。
バイポーラトランジスタとユニポーラトランジスタについて解説します。
バイポーラトランジスタ
バイポーラトランジスタには、p型半導体をn型半導体で挟んだnpn形トランジスタと、n型半導体をp型半導体で挟んだpnp形トランジスタが存在します。
詳しくは下記を参照下さい。
動作原理やスイッチ作用、増幅作用、種類など詳しくはこちら
ユニポーラトランジスタ
ここからが本記事での本題になります。
ユニポーラトランジスタは、
バイポーラと同じ3つあり、端子の名前が異なります。バイポーラトランジスタでいうベース(B)・エミッタ(E)・コレクタ(C)は、それぞれユニポーラトランジスタのゲート(G)・ソース(S)・ドレイン(D)に対応します。
感の良い人はすでにご承知の通りこれはFETなんです!
名前が違うとほんと混乱しますよね、、、
FETについて詳しくはこちら
バイポーラとユニポーラの違いは主に、キャリアの種類とベース(ゲート)に電流が流れるか流れないかであります!
バイポーラトランジスタでは、ゲートに電流を流しスイッチング作用を行なっていました。
それがユニポーラトランジスタであれば電圧でスイッチングを行います。
また増幅率も
ゲート電圧が変わった数値に対して、ドレイン電流がどのくらい変わったかが増幅率を示しています。
gm : gm = ΔID/ΔVGS 相互コンダクタンス
ΔID : ドレイン電流に流れた電流
ΔVGS:ゲート電圧
gmが大きいことは、
少しの電圧の変化でたくさんの電流変化を意味します。
ユニポーラトランジスタはゲートに電流がほぼ流れません。
こちらも抵抗値に置き換えるとおおよそ1M ohmくらいでしょうか。
消費電力が少なくて済みます。
オペアンプが使われていなかった頃のエフェクターではほぼFETが使われていたのもここにも理由がありそうですね。