電子回路におけるロジックの一つでもあるバッファーは現在エフェクターの一つとしても使用される様になりました。
正直バッファーってなんのことか分かっていない、、、
そんな方へ向けて記載していきます。
バッファー又の名をボルテージフォロアーと言います。
基本的にエミッタフォロアーなどフォロアーという名がついているものは同じ意味になります。
では、実際にバッファーを語る前に、
インピーダンスの意味をまずは理解しておく必要があります。
高校生の時勉強したことを思い出してください。
インピーダンスとは、
電流が条件や環境変化の影響を受けるような場合に用いられます。
単位は、直流回路の抵抗と同じΩ(オーム)が使われ、数値が大きいほど電流が流れにくく、小さいほど流れやすいことを示します。
つまり、ギターの様に微弱な信号は電流値が小さいものになるので、ハイ・イピーダンスと言えます。
また、ギターの微弱な信号を受け取るインプットにはハイインピーダンス入力回路が用いられます。
回路の説明についてはこちら
それではバッファーについての説明に戻ります。
下記の回路構成はどちらも同じ意味を示します。
オペアンプを使うかトランジスタを使用するかの違いです。
これらはどちらも非反転ボルテージフォロア回路になります。
回路図についてはこちら
V1はギターの信号
V2はトランジスタ及びオペアンプ の電源
を示しており、
オペアンプやトランジスタで入力されてる微弱な信号に電圧の波形を変えないまま電流をチャージするといった回路になります。
基本的にアウトプットから出てくる信号はボリュームポッドやジャック、シールドと数多な電子部品を経由して出てきます。その際電流がかなり痩せてしまいます。
これらは
直列回路なので、
発生した電流I(A)は下記の様に減少してしまうのです。
ピックアップで発生したI1は、ギターから出るまでに下記の様に減少します。
ギターから出ていく電流をI6とすると、
I6 = { I1- ( I2 + I3 + I4 + I5 ) }
となります。
さらに配線が持つ抵抗とシールドなど
これからさらにプラスで電流のエネルギーは奪われてしまいます。
まとめますと、
バッファーというものは電流のエネルギーを外部の電源を通して足してくれるものなので、音痩せは解消されるということになります。
多くのエフェクターが初段にバッファー回路を入れるもの必然なのです。
またバッファーとしてブースターなどエフェクターを組むことも良いですが、
基本的にはエフェクターといものは初段にバッファが組まれているので、バッファー用として入れる必要はありません。
ただし注意しなければならないのが、
ペダルをOFFにしていてもバッファー回路が作動しているかは確認しておく必要があります。
ペダルをONとOFF時で電圧の変化を見てみると良いでしょう。
バッファーについての説明は以上です。