ギターアンプやベースアンプなどちょっと良いアンプを使う者であれば必ずと言って良いほど
ついている
SEND RETURN端子
これに何を繋ぐか意味をしっかり知っていますか???
□SEND RETURNについて
ギターアンプは、プリ段(音色を作る回路)とパワー段(スピーカーを鳴らすための電力増幅する回路)から構成されております。
この プリ段 と パワー段 を切り離して何か良い事に使おうというのがSEND(センド)とRETURN(リターン)です。
センドリターンは、またの名をエフェクトループと言い、信号を外部のエフェクターに送って戻す経路を作ります。
従って、
センド(Send = 送る)
リターン(Return = 戻る)
となるのです。
センドはプリ段の出口、
リターンはパワー段の入り口です。
メーカーや機種によっては「プリアンプ・アウト」や」パワーアンプ・イン」と呼ぶ場合もあります。
ここでまとめておきますが、
このセンドリターン端子にエフェクタを接続する事で、
通常インプットから挿す場合と異なり、
センドリターンに接続する事でギターアンプのプリで音を作った後にエフェクトを噛ませることが出来きます。
□アンプの前でエフェクトをかけるのと、
センド&リターンのエフェクトループを使いエフェクトをかけるのは何が違うのか?
答えは、
エフェクトの効きが違います、効果的に正しく動作出来るようになる!
です。
特にリバーブやコーラス、ディレイなどの空間系エフェクトは基本的には歪の後段に接続することが本来の使われ方です。
もちろん例外もありますが、、、
ディレイを使用する例として、
ディレイ→ ギターアンプ・インプット と使った場合、ディレイ → 歪 という順番になるので、だんだん小さくなるはずのディレイのリピート音も、アンプのハイゲインセッティングによりガッツリ増幅されドライ音と同じくらいの音量で聞こえてしまいます。
それが良いとなれば良いのですが、
聞いている側の人からすれば、とても不愉快な音になる事は簡単に想像できると思います。
センド&リターンのエフェクトループを使うと 歪→ディレイ と理想的な順序でディレイを使う事ができる訳で、適切な残響音が得られます。
しかし全てのエフェクトをセンドリターンで接続する必要はございません!
チューナーやコンプレッサなどプリの前段に置くものや、
ディストーションなどの歪系、ワウ系などのどちらでもしっかり動作するものもあります。
特に歪エフェクトやワウなどは、歪をブーストしたいのかそもそもの歪を作りたいかによって配置が大きく変わってしまいますので、
ここは様検討と言ったところでは無いでしょうか。
個人的に私がよくやるセッティングとして、
[ ギター ] → チューナー → ノイズフィルタ → オーバードライブ(歪軽め)or ワウ → コンプレッサ
[ プリアンプ ] → オーバードライブ(歪足し程度) → コーラス → フェーザー → リバーブ
です。
もしよろしければ参考まで!