ここでいうバイアス抵抗はR1になります。
多くのエフェクターの回路図ではカップリングコンデンサC1の隣にバイアス抵抗がいます。
なぜバイアス抵抗が必要になるのか説明します。
多くのエフェクタの回路図構成として、INPUTから入ってきたギターの信号は必ずバッファか周波数カット用のオペアンプを通過します。
(エミッタフォロアの場合は関係ないです)
そこでオペアンプはハイインピーダンス(高い抵抗値)なのでほとんど電流が流れません。理論上は電流は流れない設定になっていますが正確には流れます。そのためカップリングコンデンサに電荷が充電されてしまい回路がオフセットしてしまいます。
それでは意図した動きをしないです。
それらの電荷を逃す経路を作り、電流が流れていかないようにGNDに流す経路を設けてあげないといけないです。
ここでの解析は電流の流れを示しています。
-青色 : V1の電流
-緑色 : R1に流れる電流
-赤色 : R2に流れる電流
C1は電源直近なので電流がもろに来ます。R1ではカップリングコンデンサを通過した電流が反転して流れています。
最後にR2はR1へ電流はすべて流れますので、R2は電流が来ていないことが確認できます。
オペアンプはハイインピーダンスなので全てR1へ電流が流れます。
理論通りです。
オペアンプの設計を行う際はしっかりバイアス抵抗が機能しているか確認して設計を始めましょう。