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自作エフェクターが動かない時の対応


自作で回路を組んで、いざ電気を入れた時、

一発で動く方が奇跡に近いです。

世の中そんなもんです!

一発で動く方ことなんてなかなかありません、

失敗だと思い諦めてしまう前に私のアドバイスを聞いてください。

 

 

 

 

 

電子基板の見直し箇所

 

これはエフェクターに限ったことではないです。電子回路のものづくりなんでもそうです。

家電でも、モジュール備品でもプロが見直す方法を教えましょう!

 

・ショートしている場所はないか

・芋ハンダはないか

・グランドは取れているのか

・パーツの向きはあっているのか

・パーツが破損していないか

・思った通りの信号が出ているかオシロスコープで当たる

 

これだけです。

これだけやると原因がわかります。

 

それでは一つづつ解説をしていきましょう!

 

 

 

 

・ショートしている箇所はないか

部品が他の部品とくっついて過剰に電流が流れていないか?

手ハンダで行なった場合部品が隣接しているケースではよくやってしまいがちです。

これが原因で部品が破損してしまうケースもあるので、電気を入れる前は必ずテスターの導通テストを行い寝入りに確認してください。

また電子基板の下にハンダカスが残っており、それを下敷きにしてしまっている場合も危険です。私はそれで基板を破損させてしまった苦い経験があります。

ハンダボールも導電体です。注意してください。

 

 

 

 

・芋ハンダ

芋ハンダは意外に導通していないことが多いです。

結構GNDの結合部分を増やしたり、信号線の導通部分を増やすためにハンダを盛る事はありますが、それは空気で膨らんだだけのハンダになっていませんか。

芋ハンダのふくらみの中は空気で膨らんでいることもあり、沢山盛ったと思っていても導通していないことがよくあります。

芋になってしまったら一度ハンダをとって、フラックスで磨いてやり直しましょう!

 

 

 

 

・グランドと導通しているか

グランドは前記事に記載した通り、電気を流す基準になる大事な部品です。

ここがしっかり繋がっていないと当たり前ですが、電気は導通しません。

自作エフェクターだとよくグランドと接続することを忘れてしまいがちです。

何故ならば最後に接続する工程でもあるからです。

グランドを忘れずに導通させておきましょう。

 

 

 

 

・パーツの向きを確認してください

私は以前ODMの仕事(実装外注の仕事)で基板を作ったことがあります。

私は回路図のみを書いてあと部品配置と実装を外注に任せる仕事だったので楽勝のはずだったのですが、何故か納品された基板が動きませんでした。

原因はトランジスタの向きが間違えて実装されていたからです。

このように部品の向きや足のアサイン位置に問題はないか確認してみて下さい。

 

 

 

 

・部品の破損は無いですか

トランジスタやOPAMPなどの半導体は熱にめちゃ弱いです。

よくそれらを手ハンダするときはヒートクリップを使って廃熱を行いながらなおかつ半田の温度も下げて実装を行います。

さらにいつもより気を使って早く半田作業を終えるように心がけます。

ここまで気を使って半田つけする部品があるということをまず知って下さい。

いつまでもダラダラ半田であっためながら丁寧につけてはいけない部品があるので、いつの間にか部品が壊れていたなんてことはよくあります。

 

 

 

 

 

・オシロスコープで波形を見る

ここまできてようやくオシロスコープを使って波形を見ます。

見つけきれなかった、部品が壊れていた、ショートしていたなどの問題を確認することができます。大抵はオシロスコープに頼らず自分で探してみて、感覚を養ってみて下さい。

 

 

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