GNDが必要となる理由
回路図を見ていると「GND」と書かれているところがあり、
初心者の頃の私にはこれが何を意味するのかわかりませんでした。
これは「グランド」と読み、その回路の基準点であることを意味しています。
通常はアース、つまり地球=地面に設定することが多く、0VがGNDラインとなります。
私が電子回路に初めて触り、エフェクター組むようになった頃、音が出ないなんてぶっちゃけ当たり前で、何度も嫌になって投げ出したりしていました。
そこで回路に直接触った時、ブーっというノイズが出て、
音がギャンとなり、衝撃を受けたことを今でも覚えています。
その現象はただ触った瞬間人間は導電体なので電気を流します。
コンデンサのように電荷を溜め込むとは言いますが、私の指が何かGNDの回路とショートし電気が流れ音が出たのでしょう。
その経験から少しづつGNDのことを考えるようになりました。
電気は、水の流れと同じです。電圧の差があるところにしか流れません。
つまり、電源となる点と、電流を流したい先の点が両方とも9Vだった場合、そこには電流は流れないということになります。
エフェクターの回路は電源のプラス電圧である9Vから電流が流れ、回路を巡ってマイナス電圧である0Vに落ちていきます。
逆に言えば、0Vに落ちるための通路がなければ電流は途中で止まってしまうため、回路を流れることができなくなってしまうということを意味しています。
まとめると、
GNDは電気の流れを形成するために必要なのです。
GNDをとるとは、、、
ではどのようにGNDをとればいいのか?っということになってきます。
GNDラインは基本的にはアースを基準としているため、
エフェクター回路においては電源のアースにしてもいいですし、電池のマイナス側でもOKです。
また、アルミケースなど電気が導電するものを使っているのなら、フォンジャックやボリュームノブなどのケースと接するパーツにGNDをとっても問題ないはずです。
この場合、アルミケースの外側からフォンプラグ→シールドコード→ギター→人体、またはアンプなどを介してアースへ落ちていきます。
基本的にエフェクターの場合でも電化製品は共通でGNDは広く膨大にとって下さい。
上記でも記載していますがGNDは電気の流れの基準です。
できる限り広い面積を取ることをお勧めします。
GNDの面積を大きくすることで電気の流れがスムーズになりノイズ軽減にもつながります。