基本的に方電源でエフェクターの回路を組むときにはまずオフセットが付いて回ることになります。
基本的オペアンプに電源を4.5Vの電源を与えると使える電位は多少へたるので、4.4V程度になります。
なお、レールトゥレールという性能を持ったオペアンプだと4.5Vキッチリ出力してくれます。
歪んだエフェクトを形成する際はまず回路をオフセットする必要があります。
仮にオペアンプの出力が4.4Vだった時は、2.2Vくらいオフセットしてあげてそこから波形を降らせます。
オフセットとは中点電位の位置を変えることです。
バイアス電圧を加えるもしくは、直流成分を加えるともとも言います。
通常SIN波では0Vを基準に波形が振られています。
仮に両電源で波形を変形させる場合はオフセットする必要はないです。
一度波形をオフセットしてあげて、フィルターやリミッタ回路を使って波形を作り中点を0Vに落として音にします。
エフェクターでは受けた信号を上記の図のように一度オフセットして波形を変形させそれをオフセットして音に直して改めて出力しているということになります。
オフセットされた波形は
バイアス電圧(DC成分)+信号電圧(AC成分)
となります。
これを音にする際はDC成分をカットして信号成分に戻す必要があります。
オフセットとは
では実際にオフセットを行う際にはどのような回路になっているのでしょうか。
下記の図ではINPUTにSIN波を入れた場合の回路です。OUTPUTの増幅回路の後の状態を見てみると増幅された回路がオフセットして出力されています。
この次にフィルター回路を組み波形を変形させていくのです。