低い周波数の信号を通過させて、高い周波数の信号を阻止する低域通過フィルタです。
カットオフ周波数fによってその閾値を決めます。
ローパスフィルタ1次
減衰率 : 20 db/dec
カットオフ周波数 fc = 1/(2πRC) (Hz)
通過ゲイン Av = 1 倍
カットオフ周波数から20 db/dec減衰します。
基本的にオーディオ界隈の技術では1次系のフィルターで構成されます。
ローパスフィルタ1
この回路構成非常にシンプルなので、よく所々に使われます。
RC回路とも呼ばれかなり定番な回路です。
周波数特性のグラフでは、
実線がゲインで、点線が位相になります。
fc = 1/2π×20kΩ×0.01uF
でありfcより高い周波数で20db/decの傾きで減衰しています。
また位相は1kHzで60度近く遅れていることがわかります。
ローパスフィルターでは位相をおくらせる回路を構成しています。
ローパスフィルタ2
エフェクターの増幅回路によくこの回路は組み込まれます。
R1とR2の比で増幅回路も作れさらにフィルターも組めることができるので、部品配置に制約がある小型基盤ではよく見るブロックです。
カットオフ周波数 fc = 1/(2πR2C3) (Hz)
通過ゲイン Av = -R2/R1 倍
※マイナスは反転の意味